日ごろのご支援感謝しております。
5月18日に第21回総会を森下文化センターにて開催しました。正会員22名中11名の書面議決と本人出席11名、正会員22名全員にて本総会の議決を行いました。1号議案から5号議案までの全議決をお諮りしたところ、すべての議案が承認されました。賛助会員さんも3名が出席してくださいました。総会の後に会員になっていただいている、哲学者の内山節氏の「上野村から世界を視る」の講演もありました。講演の内容は以下のような内容です。また、懇親会では対面での交流ができ、貴重なご意見アドバイスもいただき、お話を伺うことが出来楽しい時間となりました。NPO法人あったかキャッチボールへのご支援、つながりを感じる機会となりました。本当にありがとうございました。
今年度もあったかキャッチボールから楽しい交流企画のお知らせをお送りします。ご都合がつきましたら、是非ご参加ください。また、皆様にお会いできることを楽しみにしております。
どうぞ皆さま、心身に十分気を付けて頂き、ご自愛頂きたいと思います。
内山 節氏 総会 講演 「上野村から世界を視る」
1. はじめに
―報復され始めた近代世界
2. 近代世界の形成と大航海時代、植民地支配
―略奪貿易、奴隷貿易、経済を略奪と投資として捉える時代、経済と政治の結合
―植民地化された社会・・破壊された社会、貧困、先進国への従属
―欧米の論理に従わなくなった国々
―アラブ社会の分割支配と国家の形成・・国家をつくって支配するという方法が
生みだしたもの
3. 近代的理念の欺瞞について
―自由・平等・友愛・民主主義の理念が生みだした不自由、不平等、「上級国民」のサロン、民主主義を道具として利用した独裁
―格差社会、「下級国民」の大量発生
―近代的な「知」による支配
―事実上発言を封じられていた大量の人々
―インターネットの普及と誰もが発言できる時代の到来
・・・しかし、ヘイトスピーチ、フェイクニュース、陰謀論
―近代の欺瞞を暴きながら崩壊していく時代
4. 上野村の社会がもつ健全性について
―多様な関係によってつくられている社会
―自然との関係、生者や死者との関係、神仏との関係
―村のなかのさまざまな関係、都市などの他地域との関係
―関係がつくりだす価値のなかに身をおきながら
5. まとめに代えて
―壊れゆく世界のなかでどう生きるのか