国指定名勝「三渓園」を

味わい尽くす

名案内人と行く横浜散策

· ツアー報告

 5月12日(日)案内人、野中さんが今回は横浜を案内してくれました。横浜駅から海沿いを走る根岸線に乗り、根岸駅に集合。6名参加しました。
 そこからバスで約30分の三の谷バス停で下車しました。すぐそばに広大な公園があります。ここは戦後米軍に強制摂取されたとのこと。開放された公園を歩き高台にある本牧神社に着きました。
 本牧神社は正式名称を本牧十二天社といい主祭神は天照大神だそうです。源頼朝が社殿に本牧の鎮護のため朱塗りの厨子を奉納したところ。境内には茅で作った不思議な動物が6体展示されていました。頭部は馬で胴体は亀の形をしていました。これを8月には本牧沖(海)で放流し、厄送り(厄払い)が毎年行われているそうです。
 本牧神社を後にして、街を散歩しながら三渓園に着きました。三渓園は明治末から大正時代にかけて、実業家原三渓(はらさんけい)さんが生糸貿易で財を成し、見事な日本庭園を築きました。京都や鎌倉から集めた17棟の歴史的建造物が緑の自然と調和したぜいたくな空間を作っています。園内は私庭の内苑と外苑に分かれていますが入場するのは1カ所です。入口を入ると、蓮池や睡蓮池や大池があります。睡蓮池は睡蓮がきれいな赤い花を咲かせていました。
 三渓記念館では美術品も展示してあり、鑑賞後ソファーで一休み。内苑にある臨春閣は徳川家初代藩主が建てた数寄屋風書院造りで、屋根が薄い板を重ねて施工するこけら葺きになっています。
 また京都から持ってきた長寿を祝って建てたお墓を覆ったお堂もあり、さらに鎌倉にある建長寺の近くにあった地蔵堂も移設してありました。家光が建てたという聴秋閣の側にある遊歩道を登りながら、林の風の音と川のせせらぎが心地よく響きました。
 そのほかに重要文化財の三重塔、旧東慶寺仏殿など多くを見ました。案内をして頂いた野中さんの説明にうなずきながら、心は晴々。藤棚の下でお弁当を食べて、解散となりました。

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